記録と語り 記録に残ったことと、後から語られた話を分けて見る

史料ガイド

『懲毖録』ちょうひろく

外から見た記録 日本の外で書かれたもの。書き手の立場と伝聞に気をつける

書いた人柳成龍(リュ・ソンリョン。朝鮮王朝の宰相)
いつ16世紀末〜17世紀初め
使っている章第一章「誰でもなかった兄弟」

一どんな本か

文禄・慶長の役(壬辰倭乱)を、朝鮮側の宰相が振り返って書いたもの。

二読むときに気をつけること

侵略を受けた側の記録です。秀吉についての記述には、伝聞と、当然ながら強い反感が含まれます。

出自については「秀吉者。或云華人。流入倭國。負薪爲生。」(秀吉は、ある者は中国人で日本に流れ着き、薪を背負って売って暮らしていたという)とあります。「或云」(ある者が言うには)という書き方から、書き手自身も伝聞として扱っていることがわかります。

出自の話は、日本の外でも同じようにふくらんでいったことを示す例として使います。

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