史料ガイド
史料で読む 秀吉と秀長で使っている本を、一冊ずつまとめました。いつ、誰が書いたものかがわかると、同じ出来事についての食い違いが、どちらが嘘かという話ではなく「いつ、どこで話が変わったか」として読めるようになります。
当チャンネルは、史料を次の4つに分けて扱っています。2026年10月25日時点で15点。
- 同じ時代の記録出来事と同じころに書かれたもの。いちばん重い。ただし書き手の立場は考える
- 同じ時代を生きた人の記録出来事を知る人が、後になって書いたもの
- 後の時代の本出来事から時間がたってから書かれたもの。よく知られた逸話の多くはここから出る
- 外から見た記録日本の外で書かれたもの。書き手の立場と伝聞に気をつける
一同じ時代の記録
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『信長公記』しんちょうこうき
織田信長に仕えた太田牛一が、信長の生涯を年ごとにまとめたもの。信長の時代を知るうえで最も重んじられる記録です。上洛前を記した「首巻」と、永禄11年(1568)からの巻一〜十五に分かれます。
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『惟任退治記』これとうたいじき
本能寺の変と山崎の戦いを、秀吉の側から書いたもの。書いた大村由己は秀吉の御伽衆(おとぎしゅう)で、秀吉の事績を記録する役目を担っていました。『天正記』と呼ばれる一連の記録のひとつです。
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『任官之記』(関白任官記)にんかんのき
秀吉が関白になったことを記した書。『惟任退治記』と同じ大村由己の筆です。
二同じ時代を生きた人の記録
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『豊鑑』ほうかん
秀吉の一代記。書いた竹中重門は竹中半兵衛の子で、秀吉と同じ時代を生きた人です。亡くなる直前に書いたとされます。
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『三河物語』みかわものがたり
徳川家の家臣が、松平・徳川家の歩みを子孫に伝えるために書いたもの。もともと世に出すつもりのない家の書でした。
三後の時代の本
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『甫庵太閤記』(太閤記)ほあんたいこうき
秀吉の一代記として、江戸時代を通じていちばん広く読まれた本。のちの太閤記ものは、だいたいここから枝分かれしています。
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『太閤素生記』たいこうすじょうき
秀吉の出自と若いころを、聞き書きの形でまとめたもの。秀吉の家族について伝える基本の史料のひとつとされます。
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『黒田家譜』くろだかふ
福岡藩・黒田家が、藩儒の貝原益軒に命じて編ませた家の歴史。黒田官兵衛(孝高)の事績を詳しく伝えます。
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『総見記』そうけんき
織田信長の一代記。『信長公記』や甫庵の本をもとに書き直したものです。
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『太閤真顕記』たいこうしんけんき
講釈(語り物)として作られた秀吉の一代記。写本で伝わりました。
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『絵本太閤記』えほんたいこうき
挿絵つきで広く読まれた秀吉の物語。今日「秀吉の逸話」として知られる話の多くは、この本を通じて広まりました。
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『真書太閤記』しんしょたいこうき
実録物と呼ばれる読み物のひとつ。先行する太閤記ものの話を集めて広めました。
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『武功夜話』(前野家文書)ぶこうやわ
尾張の前野家に伝わったとされる記録。伊勢湾台風のあと蔵から見つかったとされ(1977年とする記事もあります)、1987年に翻刻が刊行されました。墨俣の築城を最も詳しく書きます。