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史料ガイド

『絵本太閤記』えほんたいこうき

後の時代の本 出来事から時間がたってから書かれたもの。よく知られた逸話の多くはここから出る

書いた人武内確斎(たけうち かくさい)作、岡田玉山(おかだ ぎょくざん)画
いつ1797〜1802年(寛政9〜享和2)刊。1804年に絶版処分
使っている章第一章「誰でもなかった兄弟」、第二章「兄に呼ばれた弟」

一どんな本か

挿絵つきで広く読まれた秀吉の物語。今日「秀吉の逸話」として知られる話の多くは、この本を通じて広まりました。

二読むときに気をつけること

いま知られている秀吉像を作った本と言ってよいものです。矢作橋で蜂須賀小六と出会う話、草履を懐で温める話は、この本が初出とされます。

そして墨俣の「一夜城」── この本には「洲股砦成一夜」(すのまたとりでいちやになる)という小見出しと挿絵が付きます。ところが本文では、秀吉は7日で築くと約束しているのです。「一夜」という言い方は、本文ではなく小見出しから広まったとされます。

読み物として作られたもので、史料ではありません。ただし「いつ、どの話が加わったか」をたどる手がかりとしては重要です。

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