史料ガイド
『豊鑑』ほうかん
同じ時代を生きた人の記録 出来事を知る人が、後になって書いたもの
| 書いた人 | 竹中重門(たけなか しげかど。竹中半兵衛の子、1573〜1631) |
|---|---|
| いつ | 1631年(寛永8)ごろ |
| 使っている章 | 第一章「誰でもなかった兄弟」、第二章「兄に呼ばれた弟」 |
一どんな本か
秀吉の一代記。書いた竹中重門は竹中半兵衛の子で、秀吉と同じ時代を生きた人です。亡くなる直前に書いたとされます。
二読むときに気をつけること
後の時代の本ではありますが、書き手が秀吉と同じ時代の人という点で、江戸中期以降の読み物とは重さが違います。
このシリーズでは、秀吉の出自について「郷のあやしの民の子なれば。父母のなもたれかはしらむ」(父母の名も誰が知ろうか)と書いている点を使います。秀吉を知る立場の人が「わからない」と書いていることに意味があります。
一方で、墨俣の話は出てきません。稲葉山城の落城を永禄7年(1564)とするなど、通説(1567年)と食い違う年もあります。